ヒョウモントカゲモドキの飼育ケージの作製 その3

続きの続き。

仕上げていきます。

ケージの床にはガラス屋さんでカットしてもらったガラス板を敷きます。
ガラスは底板から10mm浮かしてますので、その隙間にパネルヒーターを入れます。
少しガラスとの距離が開きすぎる気がしたので、100均の断熱シートも入れました。

上蓋の裏面は器具類でてんこ盛りです。

通気の為に側面や上面によく金網を取り付けたりするようですが、
ケージ内の温度・湿度の管理の為と小学校の飼育小屋みたいなので、
小さめの通気口にしました。見た目はとても重要です。

通気口が小さすぎて自然に空気が入れ替わることは期待できそうにないので、
送風ファンを付けて強制換気します。風量の調整も出来る様にしています。

前回作ったレイアウトを入れ込み、届かないであろう高い位置に植栽を。

一度はハイゴケを植えてみたのですが、すぐに乾燥してしまって無理そうなので、セダムに植え替えました。

土をあまり入れることが出来ないので、うまく維持できるか心配です。

床材を入れて完成です。

前面の扉は手持ちのアクリルで作りました。

やってきました「ヒョウモントカゲモドキ君」

♂で2才くらいだそうです。可愛い・・・

気に入ってくれるかな~。

右上のセダムは初日に破壊されました。

おまけ

前回作ったタッパーのウェットシェルター。

床に水苔を敷くのですが、誤飲対策で水切りネットに入れたいのですが、
もこもこになったり偏ったりで上手くいきません。

そこで、タッパーの底に合わせてアクリルのリングを作って

水苔と一緒に水切りネットの中に入れるまん丸に。
まるで、お湯を注ぐ前の某カップ焼きそばの麺の様。

キレイにタッパーの底に敷くことが出来ました。

以上です。

「ヒョウモントカゲモドキ君」の名前は「ガバシ」になりました。
由来は、名付け親の息子がちょっぴりポケモンブームだっただけの様です。

ヒョウモントカゲモドキの飼育ケージの作製 その2

前回の続きです。

ケージと同時進行で内部のレイアウトを作っていきます。

それなりに計画を立てて、ベースとなる部分をMDFで作ります。

芯材になるスタイロフォームを切り出し張り付けます。

ウエットシェルター(隠れ家)をレイアウト内に埋め込みたいので、現物合わせの為に先に作っておきます。
直径14cmくらいの丸型タッパーで作ります。

入り口の形にマスキングテープを切り出して貼り付けます。

超音波カッターで切り開けます。

切り口を紙やすりで整えたら出来上がり。内部に湿らせた水苔を入れて使います。

岩場っぽい雰囲気のレイアウトにしたいので、岩に見立てたバークチップ(松の皮で出来た園芸資材)を切り合わせながら張り付けていきます。
バークチップを素手で扱うと細かいトゲが刺さるので、手袋必須です。

壁までバークチップを張り付けて立ち上げていきます。正直、結構面倒でした。
タッパー製のウェットシェルターも埋め込んで、取り外し式の蓋も作ります。

バークチップのコーティングと隙間を埋める為に表面に「ロックタイト カベ補修材(屋外用)」を塗ります。
水で溶いて使うセメントベースのパテの様なもので、耐水性があり、細かな骨材が入っている様で乾くと表面がザラザラになります。

材料を数回分に分け、最初は緩めに溶いて全体に塗り、粘土状にして違和感が無くなる様に隙間を埋めるとやり易いかなと思います。

わざわざバークチップを積み上げたので、バークチップの表面のディテールは残すように薄っすら塗ります。

続いて塗装です。

アク止めと下地処理の為にシーラーを全体に塗ります。
MDF面にも塗っておきました。

ベースとなる色を塗ります。塗料は「ミルクペイント」を使いました。

乾いたら出っ張った部分にのみに明るい色をのせていきます。模型作りで使うドライブラシの要領です。

この辺りで「ベースの色を茶系の色にしておけば良かったかな~」と思いましたが、後の祭りなので、そのまま進めていきます。

気が済むまで色を付けたら塗膜の保護の為にクリアを塗ります。

ミルクペイントのトップコートを使います。

そのままでは、ツヤが出てしまいますので8分くらい乾いたあたりで、との粉をまぶしました。
溝の奥は乾きが遅いので、との粉が多く付着して丁度、砂がたまった感じに見えなくもないです。

レイアウトはこの辺りで、ほぼほぼ完成です。

次回はいよいよヒョウモントカゲモドキ君がやって来ます。

ヒョウモントカゲモドキの飼育ケージの作製

事の始まり・・・

ひょんなことからヒョウモントカゲモドキを家に迎えられることになりました。

持っているガラスケージで飼おうかと思いましたが、温度管理が気になるのと、
折角なら少しでも広いケージで行動を観察したいので、ケージを自作することにします。

では早速・・・

出来るだけ、ホームセンターで手に入る材料で作りたいと思います。

主な材料

  • シナ合板 2.5mm
  • ラジアタパイン集成材 18mm
  • 木製芯材 20mm角(寸法精度と直角度が良く、反り曲がりが無いものを選びましょう)
  • スタイロフォーム 20mm,15mm(断熱の為に使います)
  • その他金物類等々

シナ合板に芯材を接着してパネル状にしていきます。先ずは底板と背板分を作ります。

接着には「タイトボンドⅢ」を使っています。
初期接着力は弱いのですが乾燥が早く乾燥後の切削性が良く、
有害な有機物質を含んでおらず、スタイロフォームの接着も可能です。その上乾燥後は耐水性があります。

シナ合板は大きな板のみホームセンターでカットしてもらいました。精度が絶妙なのは、致し方ありません。
2.5mmなので、カッターで切ることも出来ます。

乾いたら、組み立てます。接着のみなので、乾くまでクランプで締めておきます。

側板を組みます。板はレーザーでカットしました。

前面の上下枠を接着します。
ラジアタパイン集成材をホームセンターでカットしてもらいました。

パネル内にスタイロフォームをはめ込みます。全面に接着剤を付けてはめます。

外側のシナ合板も張り付けます。

汚れ防止のため塗装します。
サンディングシーラーを塗り、水性ウレタンニスで仕上げます。

上蓋を取り付けます。
ラジアタパインの集成材の内側にスタイロフォーム入れたシナ合板のパネルを貼りつけています。
開いた状態で保持出来る様にトルクヒンジを使います。

脚金物、アルミのガラスレールを取り付けます。側板前側の小口はアルミチャンネルの型材をかぶせました。

もうしばらくかかりますので、続きは次回。内部のレイアウトも作っていきます。

タワークレーン試作中

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少しリアルな木製模型を作りたいと思いタワークレーンを造っています。思い立ってから途中小休止もありましたが早や9か月、なんとか形になるところまで来ました。

細かいディテールを表現する為に材料は2.5mm厚のMDFを使っています。
大きさは実物の1/50サイズで最大高は約1m40cmの大きさです。

飾っておくだけの模型であればだいぶ楽に出来るのですが、動くことに魅力を感じるので、面倒でも可動することにしました。
タワークレーンを作ることにした時点で、可動前提ですが・・・

乾電池と小型のギアードモーターで、ジブの起伏、巻き上げ、旋回し、航空障害灯も点灯します。残念ながらクライミングはできません。

可動させる為に電子工作(と言ってもはんだ付けがメインですが)が必要です

組立ては、ゆがみを補正しながら行う必要がありますので多少難易度は高めです。しかし,、原則 加工無しで組立てられますので、帆船模型等よりは全然簡単だと思います。(帆船模型を作ったことはないですが)

可動部についてはもう少し改善したい箇所があります。

その後、製品版のデータに修正したり、組立て説明書を作ったりと先はまだまだ長いですが、
需要があるかはともかくなんとかキット化を実現させたいと思っています。

気になる方は気長にお待ちください。